包丁を研ぐ

2020年1月5日日曜日

武士道


 新年、刀鍛冶たちが打ち初め式をする。

 カタナを年の初めに最初に打ち、火花を散らすのだ。



 新年にそういう儀式をするというは、話を聞くだけでも身が引き締まる思いがする。



 
 自分ひとりでも同じことができる。

 包丁を研いでやればいい。


 目の大きな粗いものから始め、細かいものへとして仕立ててゆく。


 髪が縦に切れれば上出来。


 
 まあ紙でもいいけれど。



 プロの料理人ではないから包丁はそんなに傷まない。


 しかし忘れているとどんどん切れが悪くなってゆく。




 年の初めに刃物に触れ、透明で冷たいその魂とともに過ごすのは心を洗うようなものだ。