Home » 茶室に独り
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人気の投稿(過去30日)
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夫婦箸や夫婦茶碗というものがある。 「夫婦(めおと)」とつくモノだ。他には思いつかない。 他には「夫婦善哉」ぐらいだろうか。 この二つ、箸にしても湯飲み茶碗や飯茶碗にしても夫の方が大きく妻の方は小さい。箸は短い。 柄が揃えてあっても、どちらかが小さいので夫婦茶碗の揃いだ...
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シチューを馳走になった。洋風の汁、スープ。 具の多いホワイトクリームシチューだ。 マッシュルーム、豚肉、海老、人参、ジャガイモ、インゲン、そしてキャベツ。 市販のクリームシチューのルーをベースに生クリームを追加して作ったもの。 炒めたタマネギとマッシュルーム、そこに...
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正月、新年明けましておめでとうございます。 新しいコロナとともにある時代。ないものねだりをしない。 それがくじけないコツだと思います。 しっかりと生きてゆきたいものです。 本年もよろしくお願いいたします。 さて、日本の正月の習慣には「祝い箸」というものが...
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オカズという言い方がある。 現代的な言い方で、向付けということになる。 ご飯、主菜、副菜、汁。 これが和食の基本だからオカズというのは主菜ということになる。 そうするとよく言われることが「ご飯に合うオカズ」という言い方になるが、実はこれはあまり正しいとは言えない。 ご...
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男だ。 確かに男がいた。さっきまで。 男が、我々の家の玄関の前に暫く立っていた。 さっきまで。 外でタバコを吸おうと、玄関を出たらその臭いが分かった。 さっきまで、俺が中で茶を飲んだりしている時、その間中、そいつは玄関先で中をうかがいじっと外で立ってい...
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箸置きの歴史はそれほど古くはない。 昔は膳に椀、皿、そして箸が手前にそのまま置いた。 今、テーブルで食べることがほとんどだから、そのテーブルにわざわざ盆は置かない。 そうするとテーブルクロスなんかをひいたりする。 そこに箸を直接置くというのはは...
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器というのは食事をするのに大事なものだ。 現代はそれこそ、幅広く器を選ぶことができる。 器の世界には「民芸運動」というのがある。 結局、取り揃えるのが大事なので何もかもが漆や陶器、瀬戸物にしてもいけないのだ。 確かに江戸の時代はそんなことはで...
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日本人は「流れのまま逆らわない」ということを重視したり、「自然の流れに従う」ということをよく考える。 「成り行き任せ」というと無責任という意味になってしまうが、大勢を見るというのは重要だ。 大将、その長でもそうしたことを考えたりもする。 大将や殿様を勤めるのでなく...
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米を土鍋や鉄鍋で炊いている。 炊飯器というものは使ってはいない。 そうして米を炊いていると、見えてくるものがある。そんな気がしてならないからだ。 米をありがたくいただく。 その心だ。 おコゲというものに悩んでいたのは、まだずっと若い頃だった。 ...
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湯斗というものがある。 懐石料理で釜を洗うための湯を出してくれるもの。 木製で漆塗り、片手持ちの大きめの急須のようなものだ。 白湯を入れておき、箸洗いついでにこびりついた器をその白湯で洗いながら飲む。 食った後も器を汚さないようにして仕舞う。 そこに質素...