棗（なつめ）を使う

棗に濃茶を入れておく。

茶壷より棗が一般的だ。



　これを流用して普通の緑茶の入れ物にする。

　
　すぐに飲んでしまうので風味が落ちるほどではない。

　たっぷり入れてなければすぐに使ってしまう。



　適度に乾燥してくれるのでそれもちょうどよい。



漆の金箔、蒔絵があるもの。

若狭塗り、貝殻がキラキラと貼り付けられているもの。

そのままの木の削り出し、ふっくらとした温かい風合いのもの。

寄木、木を張り合わせて削った意匠のあるもの。


　こんなところをうまく回しながら使っている。



棗を使うなら鉄の匙では棗が傷む。
　金属ではなく、木の匙、茶杓などを使って茶を入れる。


　棗を気にすれば落ち着いて茶を飲む余裕が出来る。



　何かしながらではない。読みながらではない。



　落ち着いて、茶をただ味わう。


　そのうち裏手前でも独りでも、必ず抹茶をいただきたくなる。

　それも悪くない。