武士道

一揆やパニック、侍はどうしたのか

 もちろん、斬った。切り捨てた。  パニックになったりして騒ぐだけの大衆はたちまち切り殺された。  武士と言う連中がいて、彼らは浪人となっても階級を捨てなければいとも簡単に斬り捨てることが出来た。  それは自警団ですらない。  法であり秩序であった。 ...

武士道

サムライというもの

 太平の世が続き、武士と言うものはすっかり軽んじられるようになったとよく言われる。  藩や殿様など、所属するところを失った武士が浪人となり、様々な職に流れていった話もおちぶれた武士の印象を強くさせる。  しかし、考えてみれば武士というのは官僚であり、政治家だった...

武士道

ケジメ、結界

 蕎麦をすすった汁が残ったら、それをまた鍋に戻して料理を作るということはしない。  だから蕎麦は音を立ててすすり、食べ残しは汚物として捨てる。  使い回しのようなことは独身時代の一人、子供の頃に戯れ事としてやったことはあるが、それだって自分だけのためでしかなかった。...

武士道

根付け、音付けというもの

 「根付け」とか、「音付け」という。  それは今で言えばキーホルダーとかストラップの類だ。  昔とて、モノを失くせば困った。  硯すら懐に入れて持ち歩いていた時代だ。  今とそうは変わりはない。  失くしてしまわないように工夫が生まれても不思議では...

武士道

名札、表札

 古い人間ならいざしらず、名札みたいなものを嫌う人は今はあまりいないだろう。  首から入館証を下げさせるところは普通だし、そこには顔写真や名前が入っている。  それを得意げな顔でぶら下げたままにしているのがいるが、みっともなく感じてしまう。  ビルに入館するため...

武士道

包丁を研ぐ

 刀というのは必ず研ぎ師にやってもらうものだ。  だから昔も、包丁を研ぐということは武士たちは好んでした。  それは女性的な「台所」という話ようなではない。  「男子厨房に入り浸る」などと言われたのは昭和の話だ。  明治の頃、男子というものの自意識の発揚が氾...

武士道

包丁というもの

 男が、包丁を扱えなくてどうする。  男が包丁を研げなくてどうする。そう思う。  武士は刀は研がなかった。  人を斬って、ダメにしてしまっても、必ずその研ぎは研ぎ師にまかせた。  それは悔しいが専門でなけばできない。  だからその反動というか...

武士道

不撓不屈ということ

 挫けない心。  初心を忘れず、常に前向きでいること。  それがサムライというものだ。  歯を見せるな。  人におもねるな。  おごるな。  困難が多くとも、どれだけ打ちのめされたとしても、正しいと信じる道をゆく。  信じることを成そうとする覚...

武士道

人を自分の左に置く

 歩いている時、いつも自分の左に人がいてくれないと気が済まない。  自分は右利きだから、間違った態勢になっていると、自分の左側にいてもらうよう、さりげなく自分が右側に移動したりする。  それは常に相手を自分の左に置くようにするという動作になる。  それを嫌がる相手とは緊...

武士道

包丁を研ぐ

 新年、刀鍛冶たちが打ち初め式をする。  カタナを年の初めに最初に打ち、火花を散らすのだ。  新年にそういう儀式をするというは、話を聞くだけでも身が引き締まる思いがする。    自分ひとりでも同じことができる。  包丁を研いでやればいい。  目...

武士道

謹賀新年

あけましておめでとうございます。  年末に立ち上げたこのブログですが、見事にアクセスもなく、アラビア湾に流された海賊のように、孤独。いよいよ飢え死にというぐらいの孤立。  もっと武士道に通じる茶道をご説明したいと思いつつ。  本年も読者が...

武士道

相手の必ず目を見て頃せ

 最近、よくアメリカの兵隊が帰ってきてPTSDになったという話がある。  ベトナム戦争の頃よりもてきめんな率なのだそうだ。  アフガンに行ったかイラクかは知らないが、戦場体験がトラウマになって苦しみ、自ら命を立つ者もいる。  頃す時に相手の目を見ていないからいけ...